本書の特色

[本書の特色]

  • 札幌市に誕生し、明治・大正・昭和の50年間存在した私塾遠友夜学校の推移と、閉校後のその精神の伝承過程を追い続けた年譜である。新渡戸稲造夫妻が残し、学生教師と苦学生徒が生産した「美しい高貴な遺産」の行方を追った情報資料集である。
  • 新渡戸稲造個人関連の資料・記録については、膨大で把握不可能であるので、範囲を広げず、北海道内でのものを主に収録している。
  • 埋もれた史実の発掘、別角度からの考察、史料・資料の実証性・客観性を意識した。文献資料の出典を詳細に明示し、ガイドブックの役割を果たすものにした。
  • 遠友夜学校の閉校後の資料の収載に重点を置いたので、従来の文献とは違った内容の事柄、違った視点からの回顧情報も載せている。
  • 小事項の並列を基本に、柔軟に資料・情報を収集したので、従来の書籍類では取り上げられなかった特異な関連事項も加えている。
  • 関連事項を大・中・小に分けて書き進めた従来書とは大きく異なる。原則として、小さな事項を年月日順に並べ、補足説明や前後の関係の事柄を付け加えて、中小のまとまりで綴る時系列年表となっている。
  • 諸事項が時系列に並んでいるので、事柄の関連や変化の過程を知ることができる。思わぬ事柄の関連性が見えてくる。検索機能の活用で、離れた同一語の存在も確認できる。
  • 本書は、PDF版電子ブックだが、全文ダウンロードも全文印刷も自由にできるようにした。
  • 電子書籍の作成を主としており、加筆修正が容易にできるので、逐次増補改訂の累積を迅速に行え、新発見を早期に盛り込める。常に最新版を提供する予定である。

以上のようになっております。

白佐俊憲

かつての遠友夜学校(所蔵 北海道大学大学文書館)


遠友夜学校の遺産はどう伝承されたか

※写真は、北海道大学第2農場のモデルバーン(模範的畜舎) 本書は札幌に誕生し終戦近くまで50年間存在した遠友夜学校の歴史と、閉校後の精神の伝承過程を追いかけた年譜。遠友夜学校閉校後の資料の収載に重点を置いている。ガイドブックの役割も果たす。

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